自律神経とはなんですか?

ANBAIは、コンディション管理のために「自律神経」の状態を測定しています。「自律神経」とはなにか、なぜ測るのかについてご説明します。


生命維持を司る神経

「自律神経」とは、心臓や、肺などの呼吸器、胃腸のような消化器などの活動をコントロールしている神経です。本人の意識とは関係なく動いていることから、「自律」という名前がついています。

例えば、心臓の動きを意識して止めることは誰もできません。このように、生命を維持するために必要な臓器の活動は、人の意識とは関係なく、自律神経がコントロールしています。

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交感神経と副交感神経

この自律神経は大きく「交感神経」と「副交感神経」に分類されます。

  • 主に日中など、体が活動するときは、車でいうアクセルに相当する「交感神経」
  • 安静時や睡眠時など、体を回復させる際には、車で言うブレーキに相当する「副交感神経」

が活発に活動しています。

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なぜ自律神経の状態を測るの?

1. ストレスによる影響がわかる

ストレスと自律神経の関係

現代は「ストレス社会」といわれるほど、ストレスが大きな問題として認識されています。ストレスというと、単に精神的なもの、「心」の問題だと捉えがちかもしれませんが、その認識は実は正しくありません。

私たちの身体は、「暑い、寒い、痛い、疲れた」などの肉体的なものであっても、「怖い、悲しい」などの精神的なものであっても、心身の状態を歪めようとする外部からの刺激(ストレッサー)を感じ取ると、自分を守るために無意識に身体が何らかの生理的な反応をするようにできています。

以下のように、肉体的な刺激も精神的な刺激も、結果として身体は何らかの反応をしています。

  • 気温が上がったという肉体的な「刺激」→ 汗をかくという「反応」
  • 怖い思いをするという精神的な「刺激」→ 逃げるために心拍数が上がるという「反応」

そして、この仕組みは、脳や自律神経が主に関係していることがわかっており、自律神経の状態を測ることで、あなたの心身とストレスの関係を推し量ることができます。

自律神経のバランスが重要

通常、このようなストレスに対する反応(ストレス反応、といいます)は、「交感神経」の働きにより起きているといわれています。

現代社会はストレスの原因となるストレッサーが多く、この「交感神経」が過剰に働いていると考えられています。

人が活発に活動するためにはそもそも交感神経が働く必要があるのですが、交感神経が過多の状態が長く続くと、心身ともに疲労してしまいます。そのため、身体を休ませる「副交感神経」とのバランスが重要です。

ANBAIでは、このバランスを「ストレスバランス」という指標で表示しています。

2. 身体のコンディションを把握できる

この自律神経が活発に活動していれば、さまざまなストレスへの対応余力も大きく、より心身が良好な状態である、と捉えることもできます。

日々多くの仕事をこなしたり、ストレスを受けている一方で、休息を十分に取れていない場合、自律神経のバランスの乱れや、活動レベルの低下が起きる可能性があります。

実際に、陸上やサッカー選手をはじめとしたアスリートのコンディションを管理するために、自律神経の状態を測って、トレーニング量の調整などに活用しています。

ANBAIでは、この自律神経の活動レベルを「エネルギーレベル」という指標で表示しています。

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